というわけで、「Leica CL(ライカCL)」を入手しました。
こちら当然のようにフィルムの方のCLでして、もう何台目なのか、と思ってしまいますが今回再度入手することができました。
元々、入手予定はなかったのですが、最愛のライカM6ブラックを手放したあと、ライカDIIIでほそぼそとやっていくんだと固く誓ったものの、やはりどこかでM型、Mマウントへの気持ちを捨てきれずにいました。
あと現実的な話をするとライカDIIIはとても調子がいいのですが、古いものなので壊れる可能性もあると。それに今はどこの修理業者もかなり立て込んでおり、数ヶ月待ちは当たり前になってしまっているので、そういった場合を想定して代替機がほしいなと思ったのも理由の1つです。
最初は特にCLを物色していたわけではなく、値段の安いライカIIIcなどを物色していました。予算的には2〜3万あたりでしょうか。
そんな中、たまたまオークションでこのライカCLに目が止まり入札。結果的にはかなりの低価格で購入することができました。
出品コメントもあまり熱もなくそれほど熱心なアピール文もなく、淡々としたものでしたが、写真などから見るとかなり美品に見え、値段的にも一か八かという感じではありましたが、最悪失敗してもリカバリできる値段だったこともあり、手を出しました。
そして結果ですが、おそらく大当たりを引いたということになるかと思います。
外観はこれといった大きなキズや汚れもなく、よくあるファインダークモリもなく視認性は良好、それに一番気になるメーター(露出計)も問題なく動いています。よくあるのは外観美品でメーター不動という感じですが、これは外観も機能もバランスよく実用できる状態でした。それに個人的に驚いたのはシャッターです。巻き上げとシャッターのフィーリングが非常にいい。あと言えるのは、フィルム室もきれいだし、巻き上げのプラも割れていない(あとからよくみたら割れありました。自分の使用で割ったかもしれません・・・)。かなり状態がいいと言わざるをえないです。
明記されていませんでしたが、おそらく業者か慣れている素人によるオーバーホールがされているなと感じました。少なくともファインダー清掃とシャッター調整はされているのではないかと感じました。シャッターフィールの良さは、個人的にはCLにもとめていませんが、高速から低速まで問題なくきれており、心地いい音がしています。メーターは業者へ依頼すればまだ治る場合もあるものの、わりと動作品もまだあるので、おそらく普通に過去から動いていたのだと思います。
久々に当たりくじを引いて非常にご満悦ですが、これに伴いまたしても関東カメラさんのMR-9アダプターを購入。正直、5、6回かってますw。だいたいライカCLかローライ35Sなどで毎回買ってしまう。手放すとき付けて売ってしまうんですよね。
さて、ライカCL。
Mマウントでありながら、正統派の本流から外れた存在として際立っています。以前にもminoltaものと通常のCLとご紹介しましたが、仕様についてはいわずもがな。この小型サイズでMマウント、おまけにメーター付き。ちゃんシャッターも1000まである。もうこれでいいじゃんと思わせてくれます。個人的にはサイズといい機能性といい一番好きなライカかもしれません。とはいえ、たしかに通常のM型より、作りもチープですし、繊細な感じがしますので、手荒に扱うと断線してメーターが壊れそうとか、シャッターがおかしくなりそう・・・といった感じもします。そのため気にせず振り回す、という感じにはなりません。(このちょっと手荒に扱っても気にせず使えるという点ではライカM6が一番だと思っています)。ライカCLは例のフィルム装填時に巻き上げのプラが割れやすいなどもあるので、そういった点でも気をつかいそうです。
一方でこのサイズ感、それに縦吊りの見た目など、他にない魅力があります。そういえばシャッターも横走りじゃなく縦走りというのも他にない仕様ですね。ちょっとやわそうには見えるものの、中身に精密感や動作はさすがにLeitzの設計なので、所有感はあります。
私けっこうこのライカCLが好きでして。できればこの仕様でさらにブラッシュアップして剛性感のあるボディが出てたら神なんですが。あと個人的にはファインダーが40mmというのは気にしたことありません。だいたい35mmか50mmのレンズ付けてとっています。
元々最初に手に入れたminolta版はメーター不動でしたが、当時フォクトレンダーの50mm F1.5のLマウントのものを付けて使っており、とてもいい絵が撮れていました。そういった最初の経験から好印象な機体で、これまでも何度か手に入れてきた感じです。
そんなわけで未練がましくM型を入手しており、ライカレンズはもう購入はむずかしいですが、フォクトレンダーなどのMマウントもあるので、まだやれるなと思っています。