もうこれで最後でしょうw、ライカM4を再度入手。

もうタイトルの時点で半笑いやん・・w。

正直、カメラ趣味やってて、あまりにも機材をあっちこっちしているとたまにバカバカしくなってくるときあります(笑)。以前、手持ちのライカM4について記事を書きました。「これで最後かな?ライカM4。やっぱり完成形はすばらしい。」それから時は流れ、202X年、世界はいまだ混迷の中にあります。

LEICA ライカ M4 中期 122万台 1969年 ドイツ製【中古】AB

なんの因果か「ライカ M4(Leica M4)」を再度入手しました。

Leica M4 + Summilux 35mm f1.4 2nd

以前のライカM4は状態も良く、不満もなく気に入っていたのですが、ライカM6を入手する際に手放していました。過去に泣く泣く手放したM6をもう一度試してみたいと思ってしまった。まったく懲りてないなと思いますし、そこは悩みました。一応毎回「これで最後」みたいな気持ちではいるのです。

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そして、ここにきて再度ライカM4を入手。バカか、俺は・・・。でもやはり完全機械式、完成形のライカM4に再びロマンを感じてしまったんでしょうね…。

手持ちのライカM6はかなり美品で、まだ長く使えると思いますし、使い勝手は最高なのですが、最近はM6を修理対象から外すリペアショップも多く、将来的にはちょっと心配がある。よく「修理できれば半永久的に・・」みたいに言いますが、それは言い過ぎだろうと思いますが、良いものを長く使う、というのはロマンがありますし、美徳であろうと。その前にフィルムの供給が心配ではありますがしばらくはモノクロを中心に細々と続くであろうと考えると、リペア可能な機体が欲しくなる。どれもこれも言い訳に過ぎません。そうです、浮気ばかりしている言い訳野郎なのです。どういう風にきれいに言ってもね。そう、本当は全部欲しいんだ、M3もM2もM6もM7もM-AもMPもデジタルも!その他ぜーーんぶ、お金持ちだったらぜんぶ欲しいんだ。それが叶わぬなら、シンプルで完成度が高い、そしてしばらくはリペアも可能な個体、ライカM4がもう一度ほしかった。それだけ。

ものを手に入れるのは、実は虚しいことでもある。

ライカM6とM4での2台体制

使い勝手のライカM6、シンプルで完成度のライカM4。この2台で世界を切り取る。これで撮れないものは逆に撮らない、私は最近そう「腹を括った」。

そう思ったのには少し背景があります。最近わりと有名な写真家の方にTwitterで「いいね」していただけるようになりました。まぁそれは単純に嬉しいわけですが、その中に作風がすごく好きな方がいて、同じようにライカのフィルムで独特の視点で日常風景を切り取ってらっしゃる。その影響が少なからずあります。正直にいうと、かなりおこがましいですが、ちょっとスタンスが似ているなとも思っていて、勝手にシンパシーを抱いています。変な演出もなく、目の前にみたものをシンプルに切り取る。それもフィルムで。独自の視点での日常の切り取りにとても感銘を受けました。それで同じようにというわけでもないですが、同じくフィルム中心に、私の目線を切り出してやろうと、そう思いました。

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入手したライカM4の状態

入手してみて使用感は問題なし。以前使っていたあの感じ。多少の擦り傷もあるので気兼ねなく使えるのは嬉しい。最初一瞬ですが、ライカM6に慣れているせいで、ファインダー内に露出表示がないことに寂しさを感じましたがw、一方で自分の感覚を信じて潔くシャッターを切るのは気持ちいいです。

巻き上げとシャッター音が、以前のものと比べて少し硬い印象がありました。その他の動作、ファインダーの具合などまったく問題なし。先日、お世話になっているリペアショップに言ってO.Hをお願いしようとしたのですが、必要ないとのことで、その場でシャッター音の調整をしていただき、現在はさらに快調になっています。シャッターブレーキがうまく効いていなかったようでした。意外と自分の耳、感覚もまだ有効だなと思いました。微妙にシャッターフィールがおかしかった。

あと、そこにこだわりはないのですが118万台のものを選びました。よくライカM4はシリアル120万台以前のものを選べと言われるアレです。個人的には都市伝説でしょ、と思いつつ、以前持っていたライカM4も118万台で使用感がかなりよかった。それに歴史的に70年代以降ライカ社が傾くことを考えるとあながち影響がないとも思えない(70年代のM4-Pとかの話きくとねやっぱり)。

Leica M4裏側

外観はそこそこきれいです。軍艦部は数箇所ブライトマークありますが、全体的にきれいな方だと思います。革の欠けも1箇所、目立たないとこに小さくあるくらい。裏蓋のスレも少しだけ(1箇所だけスレを雑に黒く塗った箇所ありますが、まぁ許容範囲かな)。底蓋はわりときれいで擦り傷程度。以前のライカM4はスレ多めでしたが、部分的に新品ぽいという変なバランスの状態でしたが、今回のものはバランスよく使用感がありました。最初シャッター音の違和感に気づいたときに若干萎えたのですが、修理でかなり変わったので快調です。若干ですが、裏蓋のパカりがありますが、まぁ許容範囲かな、そこまでひどくない。

Leica M4底蓋、わるくない。
初期ものの矢印付きクランク

ちょっと費用が捻出できたのでO.H出す気でいたんですけどね、信頼できる職人さんにOK出してもらえて、微調整で済んでとてもよかった。

もーーーーーーー最後でしょw、さすがにこれ以上は出ないでしょ・・・ね。おそらくライカボディが買えるのはこれがラストだとは思う。そろそろ人生のいろんな準備もあるし、終活とか(笑)。それはまだ早い!でもいろいろあるのです。流石にこれだけM型を自由に使えてるんだから、作品つくりに注力していきたいものですw。それではまた、何か入手したら、お知らせしますねw。

以下に最近の作例おいておきます。すべてM4、レンズはLux50asphか、球面Lux35あたり。モノクロ、カラーともに自家現像になります。

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「Dayroll(ディロール)」で長巻きフィルムをパトローネに巻くの巻

今回は空のパトローネに長巻き(長尺)フィルムを巻いていこうと思います。

LPL Dayroll
LPL ディロール1350 (L11710)

使用するのは「Dayroll(ディロール)」というみんな大好きLPLから昔出ていた長尺フィルムを巻き取れる機械、要は「フィルムローダー」というもの。かんたんに言うと長いフィルムを買ってきて、この箱に格納して、少しずつ空のパトローネ(使い切ったやつ)に切り出して自分でフィルムを作って使っていこうぜ、というヤツです。

長巻きフィルムがどの程度お得なのか

そもそもなぜこんなことをするかというと、お得だから。

長尺フィルムとは、要は一般に販売していないバルク品というか、メーカーが業務用に卸してる約30m(100フィート)の長いフィルムです。フィルムがガムテープみたいに巻いてある状態のものなのですが、これが市販されている36枚撮りのフィルム単体を何本も買うより、かなり安いわけです。

通常の市販フィルムは一般に36枚撮りで、現在では一本1,000円~くらいします。この約30m(100フィート)のフィルムからは、パトローネ約20本前後ぶんのフィルムを切り出すことができるのですが、単純計算すると、市販フィルムでは1,000円×20本で約2万円かかるところ、長尺フィルムの場合、海外からの個人輸入で購入すると、約7,000円~14,000円程度で購入でき、多少の初期投資は必要なものの、長い目でみれば長尺フィルムの方がかなりお得ということになります。

まぁこのあたりはみなさん知っとるワイだと思いますので、Dayrollがどんなものか写真でみていきます。

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「Dayroll(ディロール)」とは

ディロールは、手回しハンドルがついた奇妙な箱。ディロールは商品名ですが、一般的にはフィルムローダーと言われています。(フィルム巻き機ってことですかね・・)

原始的な機械っぽい箱

裏面もなにやら数字が書いてあるダイヤルがあってレトロな感じがする。ご明察ですが、0〜35、Sと書いてあるとこがフィルムの枚数になります。下の5、10というのは30mフィルムの長さね。

レトロなダイヤルがついている

長尺フィルムを入れるためにばらしてみる。表側のギザギザのついたダイヤルを回すと蓋が外せるようになる。

バラすといかにも機械っぽい

感光してしまったダミーのフィルムを設置してみました。右上の開いているところからフィルムの先端が少しでています。真ん中にはダミーなので短いですが、白い芯にフィルムが残っています。(このダミーは感光して無駄にしてしまった部分でもあります・・)

フィルムの設置、蓋閉じはダークバックの中で行う

空のパトローネにフィルムを詰めていく

ハサミとセロハンテープを使って、空のパトローネにフィルムを詰めていきます。

フィルムがちょろっと出ています

ディロールの角からちょろっとフィルムが出ているとこにテープを貼る。個人的には市販のセロハンテープを面倒ですが半分くらいにカットして、下の写真のように貼ります。

テープを貼ります

空のパトローネから余った部分を張り合わせます。なんでモノクロフィルムなのに、パトローネ側がカラーフィルムに詰めるんだよ、というツッコミはなしで。コツとしては現像なりでパトローネからフィルムをカットするときに少し多めに余白を残しておくこと(白いテープが少し出ていますが、ここを少し長めに残してカットする)。そうするとフィルムの使いまわしがしやすくなります。

空のパトローネの余った部分を張り合わせる

両面テープで貼るとか、色々ためしたんですが、あとで現像時にダークバック内でフィルムをカットするとき手間なので結局セロハンテープで一巻きする程度がよい。一方であまりヤワに貼り付けるとカメラの中でテープが切れてエラい目にあうので、ある程度の強度で貼り付ける。

テープで巻いてしまう

パトローネをディロールの中に設置して蓋を閉める。

うまく収まるようになっている

側面に穴があいており、ここに手回しのハンドルを設置してフィルムを巻き取って行く。

このハンドルを突っ込む時、少しコツがいる

以下がハンドルをつけたところ。

これを回していく

ここまでくればおわかりのように、先ほどのS〜35までのダイヤルに合わせて、手回ししていき、Sのとこまでダイヤルが一周したら止めて、フィルムをカットして、フィルムが1本できあがりです。
ご存知のように、フィルムのベロは片側が少しカットされていると思うので、他のフィルムを参考にベロをカットすればカメラにセットしやすくなります。フィルムの角はなるべく角丸になるようカットすると、カメラ内で引っかかったりするのを防ぐこともできてよいかと思います。

これ普通にやられてる方には何を今さらですが、自分はフィルムでの撮影をはじめてから、そんなものがあると知ったのはわりと近年のことでした。確かになんか丸い缶に入ってるフィルムがあるなぁってことは薄々知っていたのですが、それを自分がいじることになろうとは・・。

また別の機会に「フィルムローダー」なるアイテムがあることを知り、長尺フィルムとその装置の仕組みで明確に認識した感じです。この装置で長尺フィルムを扱うようになってから、モノクロフィルムの本数を手元に置くことができるので、消費を気にせずどんどん使用することができるようになりました。1本ずつだと高いのでどうしても躊躇しがちでした。
また海外からのフィルムの輸入もやってみると割と簡単ですし、住所宛にきちんと届くのもちょっと楽しくて、家族の目を盗んでは注文してしまいます。(フィルムの到着には2週間程度かかるので注意です。B&Hとかだと一応トラッキングついていますが、その表示よりは少し早めに届きます。)

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